最後のヒーロー [コスモ]
衝撃の告知から25日が経過しました。
必死すぎて25日間の感覚がまるでありません。
なぜ25日経過したのかわかっているかというと、唯一毎日記録していたお世話メモがあるからです。
「とりあえず書いとかなきゃ」と思って。
コスモは『いまを生きる』を体現しており、25日なんてまるで関係ないのでしょう。
「苦しいな、おかしいな」って思っているかな。
「みんなと毎日寝室で寝ていたのにカイダンのぼれない」何度も階段にチャレンジ。
さて、コスモがあと少しとわかってからの動物病院とのことを書いておこうと思います。
そう、院長先生がいらして「僕らはまだあきらめてません。泣かないでください。1週間抗がん剤を試してください」そうおっしゃいました。
しかしながら、肺と肝臓に効く抗がん剤はないとのこと。分子標的薬を試してどうなるかというのをみようということでした。
主人は、「意味が分からない」と話しました。
まあ確かにそうなんです。
もう確実に別れは決まっているのです。それを楽にできるかどうかではあるものの、院長先生の説明には矛盾が多かった。
「そのお薬を試してどうなりますか。どんなことが起こりますか」
「いや、どうなるかは全く分からない」
で、なんで「1週間なわけ!?」と問い詰められましたが「・・・えっと・・・」
あまりのことで気が動転していたのと、やたらと院長先生の「圧」がすごくて(笑)そうなっちゃった、とそんな感じだったのです。
「ならば1週間後、病院に行くけれど、行くのはわたしだけだから、そこで何か決めていかなきゃいけないことがあっても決めずに土日にまた来ますということにしてくるから」と勘弁いただきました。
やっべーなー。土日は院長先生と喧嘩かー・・・(夫が)。
そして1週間後、ひとまずコスモを連れて受診へ。
「先生のご指名はございますか?」
看護師さんにそう聞かれたとき、とっさに「特にありません」と答えました。
たくさんのお医者様がいらっしゃる病院です。
ただ今後は院長先生に診ていただくようお話はありました。
でもなんか「圧」怖い。
週末は喧嘩必至。
そんなことがよぎって。
「コスモちゃーん」
さあ、診察です。
初めてお会いする先生でした。
この方が、「最後のヒーロー」だったのです。
先生は颯爽とかっこよく白衣を翻し登場したわけでもなんでもありません。
ほのかにタバコの匂いがしたような気がしました。気のせいかな。
普通に「どうでしたか」とお話を始めます。
あれやこれや話をして、何の話をしていたのか、「これからコスモちゃんに起こることは・・・」と話し始めた途端、
「ごめんなー、こんな話したくないなー!」とコスモの体を思いっきりさすってくれる先生。
おや?
「実は僕もラブを2匹看取ったことがありまして。1匹は事故だったのですけれど、もう1匹はちょうど去年の11月の25日だったかなぁ。今頃で・・・」
先生はその愛犬の話をしてくださり、涙をぽろぽろ流しはじめました。
わあ!
そしてティッシュで涙をふき、またコスモの今後について説明してくださいました。
さらに、わたしは大きな悩みを打ち明けました。
「安楽死のタイミングを考えているのですが・・・」
先生はこうおっしゃいました。
「これら(レトリーバー)の性格って「家族の幸せが自分の幸せ」って感じじゃないですか。だから、ご家族がコスモちゃんを看ていてあまりに症状がひどくてもう笑顔でいられなくなったとき、そういう「家族のタイミング」で考えていいと思います。家族が泣いてばかりいたりすると「自分のせいかな?」って思っちゃう犬でしょう」
堪えるのに必死でした。
確かにそうなんです。
家族がけんかを始めると、ウロウロと間に入ってみたり、息子を叱っているとハウスしてしまったり。・・・家族がやや白熱したまじめな話をしているだけで喧嘩だと思っちゃってたりもしました。
ああ、ああ、本当にその通りだなあ。
病院を出て空を仰ぎ、深呼吸しました。
じゃあコスモがどんな状況でもわたしたちが笑顔でいるのなら自然に看取ることができるのだなあ。
救われました。
予想していた、院長先生との喧嘩によって、別の病院にいくのだろうな・・・という考えもなくなりました。
ハイ、消えた。
最後のヒーローはここにいたんだ。
やっぱり思いもしないところで登場するもの。
映画とおんなじ。
次からの受診も先生にお願いしました。
タバコの匂いはしませんでした。
先生がいらっしゃる限りはお願いしたいと思っております。
自分のそのままで人の心を救えるなんて、なんて素晴らしいんだろう。
お医者さんが泣いたのって見たことない。
でもヒーローだなって。
告知があってからのコスモです。
まだ走れて、わたしのところに駆けてくれてきたところを撮りました。
仔犬の頃、たくさん練習したよね。「待てぇ」とリードいっぱいに離れ・・・「come ! 」って。
可愛いでしょう。
わたしを置いていかないで。
必死すぎて25日間の感覚がまるでありません。
なぜ25日経過したのかわかっているかというと、唯一毎日記録していたお世話メモがあるからです。
「とりあえず書いとかなきゃ」と思って。
コスモは『いまを生きる』を体現しており、25日なんてまるで関係ないのでしょう。
「苦しいな、おかしいな」って思っているかな。
「みんなと毎日寝室で寝ていたのにカイダンのぼれない」何度も階段にチャレンジ。
さて、コスモがあと少しとわかってからの動物病院とのことを書いておこうと思います。
そう、院長先生がいらして「僕らはまだあきらめてません。泣かないでください。1週間抗がん剤を試してください」そうおっしゃいました。
しかしながら、肺と肝臓に効く抗がん剤はないとのこと。分子標的薬を試してどうなるかというのをみようということでした。
主人は、「意味が分からない」と話しました。
まあ確かにそうなんです。
もう確実に別れは決まっているのです。それを楽にできるかどうかではあるものの、院長先生の説明には矛盾が多かった。
「そのお薬を試してどうなりますか。どんなことが起こりますか」
「いや、どうなるかは全く分からない」
で、なんで「1週間なわけ!?」と問い詰められましたが「・・・えっと・・・」
あまりのことで気が動転していたのと、やたらと院長先生の「圧」がすごくて(笑)そうなっちゃった、とそんな感じだったのです。
「ならば1週間後、病院に行くけれど、行くのはわたしだけだから、そこで何か決めていかなきゃいけないことがあっても決めずに土日にまた来ますということにしてくるから」と勘弁いただきました。
やっべーなー。土日は院長先生と喧嘩かー・・・(夫が)。
そして1週間後、ひとまずコスモを連れて受診へ。
「先生のご指名はございますか?」
看護師さんにそう聞かれたとき、とっさに「特にありません」と答えました。
たくさんのお医者様がいらっしゃる病院です。
ただ今後は院長先生に診ていただくようお話はありました。
でもなんか「圧」怖い。
週末は喧嘩必至。
そんなことがよぎって。
「コスモちゃーん」
さあ、診察です。
初めてお会いする先生でした。
この方が、「最後のヒーロー」だったのです。
先生は颯爽とかっこよく白衣を翻し登場したわけでもなんでもありません。
ほのかにタバコの匂いがしたような気がしました。気のせいかな。
普通に「どうでしたか」とお話を始めます。
あれやこれや話をして、何の話をしていたのか、「これからコスモちゃんに起こることは・・・」と話し始めた途端、
「ごめんなー、こんな話したくないなー!」とコスモの体を思いっきりさすってくれる先生。
おや?
「実は僕もラブを2匹看取ったことがありまして。1匹は事故だったのですけれど、もう1匹はちょうど去年の11月の25日だったかなぁ。今頃で・・・」
先生はその愛犬の話をしてくださり、涙をぽろぽろ流しはじめました。
わあ!
そしてティッシュで涙をふき、またコスモの今後について説明してくださいました。
さらに、わたしは大きな悩みを打ち明けました。
「安楽死のタイミングを考えているのですが・・・」
先生はこうおっしゃいました。
「これら(レトリーバー)の性格って「家族の幸せが自分の幸せ」って感じじゃないですか。だから、ご家族がコスモちゃんを看ていてあまりに症状がひどくてもう笑顔でいられなくなったとき、そういう「家族のタイミング」で考えていいと思います。家族が泣いてばかりいたりすると「自分のせいかな?」って思っちゃう犬でしょう」
堪えるのに必死でした。
確かにそうなんです。
家族がけんかを始めると、ウロウロと間に入ってみたり、息子を叱っているとハウスしてしまったり。・・・家族がやや白熱したまじめな話をしているだけで喧嘩だと思っちゃってたりもしました。
ああ、ああ、本当にその通りだなあ。
病院を出て空を仰ぎ、深呼吸しました。
じゃあコスモがどんな状況でもわたしたちが笑顔でいるのなら自然に看取ることができるのだなあ。
救われました。
予想していた、院長先生との喧嘩によって、別の病院にいくのだろうな・・・という考えもなくなりました。
ハイ、消えた。
最後のヒーローはここにいたんだ。
やっぱり思いもしないところで登場するもの。
映画とおんなじ。
次からの受診も先生にお願いしました。
タバコの匂いはしませんでした。
先生がいらっしゃる限りはお願いしたいと思っております。
自分のそのままで人の心を救えるなんて、なんて素晴らしいんだろう。
お医者さんが泣いたのって見たことない。
でもヒーローだなって。
告知があってからのコスモです。
まだ走れて、わたしのところに駆けてくれてきたところを撮りました。
仔犬の頃、たくさん練習したよね。「待てぇ」とリードいっぱいに離れ・・・「come ! 」って。
可愛いでしょう。
わたしを置いていかないで。
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